住宅リフォーム情報館

 

塗装の基礎知識

塗装の種類と特徴

油性塗料と水性塗料

ひと昔前までは、塗料といえば油性と考えられていました。
今は、水でうすめられ刺激臭もない水性塗料が豊富に出回っています。
引火性もないから安全。乾いてしまえば、もちろん水に溶けることはありません。
その他の塗料としては、ラッカー系塗料が挙げられます。

スプレー式塗料

電気製品や自転車、ホビー用品などを手軽に塗るにはスプレー式塗料があります。
噴射口を対象に直角に向け、近付け過ぎると塗料がタレるので30cmほど離して吹き付けます。
使用前には容器を30秒~1分ぐらい振って下さい。
同じ所に噴射し続けないように気を付けて、まんべんなく吹き付けます。
引火性が強いので、特に火気には注意が必要です。

塗れるもの塗れないもの

塗料選びに失敗するとせっかく塗ったものが乾かなかったり、短時間ではがれてしまったり、これでは二度手間です。
塗れるもの、塗れないものは容器の表示で確かめておきましょう。

塗料を使い始める時

中味を十分に撹拌することが大切です。
容器を逆さまにして振った後で開封し、開けたら底から棒でよく混ぜます。
このとき粘り気があり過ぎて塗りにくいようでしたらうすめ液でうすめて下さい。
特に1回塗りの時には、うすめ液を5%~10%ほど加えると塗りやすくなります。

うすめ液って何?

水性塗料をうすめるには水を使います。
ラッカー系塗料ならラッカーうすめ液。その他の塗料であればペイントうすめ液を使います。
うすめ液は塗装用具の洗浄や手や衣服に付いた塗料を拭き取るのにも役立ちます。

残った塗料の保存方法

水性塗料

水性塗料の場合、きっちりフタを閉めておけば保存は可能です。
但し、水を加えた塗料は水が腐るので、保存は6ヶ月が限度です。できるだけ早めに使い切って下さい。

油性塗料

油性塗料は空気に触れると固まってしまうので、ペイントうすめ液を少量加え混ぜずにそのままフタをしましょう。
こうすれば乾燥して塗料の表面 に皮膜が出来るのを防ぎます。

※えびすホームの屋根外壁リフォームはコチラ>>

 

屋根の塗り替え時期

屋根は太陽光を直接受ける激しい環境にあるだけに、耐久性の高い材料が望まれます。
塗膜が劣化し、防水性が無くなる前に、適切な塗り替えが望ましいです。

※えびすホームの屋根外壁リフォームはコチラ>>

 

住まいの健康診断書

あなたの住まいは、健康ですか?
思い当たる症状を、次の診断書でチェックしてみて下さい。
ここにあげたそれぞれの症状は、住まいの年齢にかかわらず、日ごろよく見られる住まいの病気ばかりです。
もちろん、そうした症状のすべてが、日常生活に直接悪影響を及ぼすとは限りません。

しかし、放っておくと、住まいの寿命にかかわるものばかりです。
思い当たる症状は、今のうちにDIYで直してしまいましょう。

建物の外壁

建物の外壁
外壁□窓枠と壁の間にスキ間がある★★★
□モルタルにヒビ割れがある★★★
□モルタルがはげ落ちている★★★★
□板ばりの一部が割れたりはがれたりしている★★★
□鉄板(トタン)に赤サビが出ている★★★
□塗装がはげている★★
□しっくいのはがれがめだつ★★
門扉・塀□門柱がぐらついている★★★
□鉄部に赤サビが出ている★★★
□門扉が下がっていて開閉のとき引きずる★★
□コンクリートブロックにヒビ割れがある★★★
□木部の一部が割れている★★
□木部の腐蝕がめだつ★★
□ポスト、インターホンが機能していない
屋根□ときどき雨もりがする★★★
□ひさしの裏側に雨じみがある★★
□トタンに赤サビが出ている★★★
□塗装の一部がはげかけている★★
□瓦に欠けやヒビがある★★★
雨どい□といの一部がこわれていたり、はずれている★★★
□軒どいから雨水がもる★★
□雨どいの掃除を1年以上していない
土台まわり□床から湿気が上がってくる★★★
□基礎コンクリートにヒピ割れがある★★★★
□土台をたたくとかわいた音がする★★★★
□羽アリが出たことがある★★★★

建物の内側

建物の内側
天井□天井材の一部がはがれている★★★
内壁□雨じみがある★★★
□キズやへこみがある
□柱のわきにスキ間がある
□ボロボロと壁材が落ちる(繊維壁・砂壁など)★★
□結露したり、カビが生えている★★★
□ヒビが入っている
□日焼けやくすみが目立つ
□ときどき「きな粉」のようなものが落ちる(ラワン材の柱)★★★
建具□玄関ドア、引き戸の塗装(ニス)がはがれている★★
□開閉がスムーズでない★★
□網戸・ふすまなどが開閉のときはずれやすい
□錠前にガタつきがある★★
□床なりがする★★
□汚れやくすみがめだつ
□クッションフロアのはがれがある★★
□床がしずむ★★★★

水まわり

水まわり
水まわり□蛇□から水がもれている
□冬場、水の出が悪くなる
□排水□から悪臭がする★★★
□水の流れ(排水) が悪い★★
□メッキの配水管に青サビが出ている
台所□ステンレス流し台にサビがか出ている
浴室□新湯に湯アカが浮く
□壁や天井にカビが生えている★★
□入□の敷居が腐蝕している★★★
□浴槽から水がもれる★★★
□浴室・浴槽のタイルや目地がはがれている★★★
□木製浴槽の腐蝕がめだつ★★★
□ホーロー浴槽の一部がはげている★★★
トイレ□便器にたえず小さな水の流れがある
□水の流れが悪く、ときどき逆流する★★★
下水道□汚水ますから水があふれる★★
□浄化槽の悪臭が気になる★★

【★の数の意味】

DIYで直すには、プロ並みの高度な知識と 浴室技術が必要です。★★★★
いますぐ手を才丁たないと手遅れになり、放っておくと住まいの寿命に影響します★★★
早めに手当しないと、あとで大きな修理が必要になります。★★
予定を立ててなるべく早く手当してください。

住まいの健康診断事例

住まいは、知らぬ間に少しづつ劣化しています。
時々じっくり観察して、その兆候を見つけ早めの対策を施しましょう。
長年対応させて頂いたリフォームの事例をご紹介し、ご自宅に照らし合わせて頂き、現況をじっくり見つめてみては如何でしょうか…

雨漏りで軒天損壊

屋根からの雨漏りが原因で軒天が破損しています。
放っておけば、外壁の老朽化や鳥獣が巣を作るなど家屋全体に影響を及ぼします。

>>対策へ


ブロック塀崩落

長年の風雨でブロック塀が脆くなり、ところどころにひびが入って崩れています。
放っておけば、地震や軽度の衝撃で崩壊し人災にもなりかねません。

>>対策へ


大雪でフェンス破損

長年の風雨でサビが発生した事に加え、突然の大雪でフェンスが破損。
放っておけば、防犯対策ができないだけでなく景観も損なわれます。

>>対策へ


屋根にサビ発生

自宅の屋根の状態を確認する事は難しく、時々専門業者に相談しましょう。長年の風雨で塗料が剥げた屋根は、雨漏りが発生したり台風で損壊する危険性があります。

>>対策へ


大雪でカーポート破損

突然の大雪でカーポートの屋根の一部が破損。放っておけば、雨や紫外線から車を守る事ができないでけでなく、強風により屋根が吹き飛び二次災害になりかねません。

>>対策へ

 

住まいのお手入れ目安

住まいの耐久力は、年をおうごとに低下する・・・
この事は避けられない事実です。
しかし、私たち自身の手入れと補修で、そのカーブをやわらげる事はできます。

住まいのお手入れ目安シート

場所リフォームの目安
屋根トタン屋根■塗り替え=2~3年
セメント瓦屋根■塗り替え=3~5年
雨どい■点検1年に2回
■部分補條=3~4年
■交換=10年
外壁モルタル■部分的ヒビ割れはそのつどコーキング
■塗り替え=3~4年
トタン■部分的キズはそのつど塗装
■塗り替え=3~5年
板ばり(戸袋・窓枠・ひさしなど)■部分的キズ、塗装のはげはそのつど塗装
■塗り替え=3~5年
ベランダ・手すり■ 塗り替え=3~5年
門扉・塀木製■部分的割れはそのつど補修
■塗り替え=2~3年
鉄製■塗り替え=3~5年
建具戸車■不具合発生時に交換
サッシ■戸車、クレセントの交換、不具合発生時(通常3~4年)
網戸■張り替え=3~4年
ふすま■張り替え=3~4年
障子■張り替え=1~2年
カーペット■張り替え=6~12年
ニス■塗り替え=1~2年1回
クッションフロア■部分的キズ・はがれは、そのつど貼り替え
内壁壁紙■部分的はがれはそのつど補修
繊維壁■貼り替え=5~7年
しっくい壁■汚れが出たら塗り替え
水まわり排水パイプ■1年に2度の点模
水道■蛇口のパッキング交換=水もれ発生時(通常3~4年)
トイレタンク■弁の交換=水もれ発生時(通常5~6年)
浴そう■水もれ発生時にコーキング、補修
■ホーロー浴槽の部分的キズはそのつど補修
タイル目地■年に2回の点検
■欠け、汚れは発生時に補修
浴室壁■カビ発生時のカビ取り
■塗り替え=2~3年

※手入れの時期は、海岸地方、積雪地方など、地方によって異なります。

 

屋根・外壁、エクステリア(外構)の再点検

外出自粛の在宅時間を活用し、屋根・外壁やエクステリア(外構)の再点検をしましょう。

改めて観察すると劣化の兆候が…

エクステリア(外構)工事の区分

外構工事は次の4つの区分に分けられ、建物本体以外の工事の事で、エクステリアリフォームと呼ばれる事もあります。

 

危険なブロック塀の再点検

ブロック塀の倒壊により、2人の尊い命が奪われた2018年の大阪北部地震。
再び被害者を出さないために、周りのブロック塀の安全性を確認し、危険を感じたらすぐに専門家に相談して、安全対策を施すように努めましょう。

以下、ウェザーニュースより引用

危険なブロック塀、点検のチェックポイント

  • 塀の高さは地盤から2.2m以下か

ブロック塀の高さは最高で地盤(地面)から2.2mと定められています。ブロック塀1段の高さの目安は20㎝とされていますので、11段以上なら明らかに危険です。
塀の両側で地面の高さが異なる場合は、地面の低い側から2.2mが基準となります。

  • 塀の厚さは十分か

塀の厚さは高さ2m以下の場合は10cm以上、それ以上の場合は15cm以上と定められています。
高さに応じた厚さがないと、地震の揺れに対する耐久性が不十分になります。

  • 控え壁はあるか(塀の高さが1.2m超の場合)

控え壁とは補強のため、ブロック塀に対して直交に突き出させた壁のことです。
ブロック塀の高さが1.2mを超える場合、長さ3.4m(目安はブロック8個分)以下ごとに高さの5分の1以上の突出した控え壁を設置するよう定められています。
高さが2mのブロック塀なら、40cm以上の控え壁が必要となります。

  • コンクリートの基礎はあるか

地面より上にあるブロックの最下段の下に、コンクリートの基礎があるかを確認してください。
基礎がきちんと造られていないと、地震の際にブロック塀が根元から倒れてしまう危険性があります。

  • 塀に傾きやひび割れはないか

ブロック塀に目に見えて判断できる傾きやひび割れがあったら、危険ですので絶対に近づかないでください。目視で気づかなくとも劣化が進んでいる場合があります。
劣化のサインは、ブロックの表面に茶色いにじみのような鉄筋のさび汁や、コンクリートの成分が溶け出して表面で白く固まった物質が付着しているなどです。

  • 塀に鉄筋は入っているか

ブロック塀の内部に鉄筋が入っているかどうかは、外観の目視ではわかりませんので専門家に確認してもらってください。
鉄筋については、次のように定められています。
・塀の中に径9mm以上の鉄筋を縦横に80cm以下の間隔で配置
・壁頂(最上部)と基礎には横方向に、壁の端部と隅角部には縦方向に、それぞれ径9mm以上の鉄筋を配置
・縦筋(縦方向の鉄筋)は壁頂と基礎の横筋に、横筋(横方向の鉄筋)は縦筋にそれぞれかぎ掛けして定着

地震予防リフォームへ

危険なブロック塀のリフォーム事例

地震予防リフォームへ